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2010年2月13日 (土)

リノベーションに対する「もやい」の基本的な考え方

もやい建築事務所の以前から考えていたリノベーションに対する基本的な考え方をまとめてみました。

以前から考えていた事を少し整理しました。


はじめに

 
 
1950年代から始まった都市への人口集中と高度経済成長を機に「持家政策」のもとに都市の住宅不足が始まり、プレハブ住宅の登場を境に、本来「自分たちのライフスタイル」に合わせて作るべき「いえ」は商品化して、「売られている家」に自分たちの生活を合わすという逆転した状況になってしまいました。

又、ライフスタイルに合わなくなれば「スクラップ&ビルド(つぶして建て替える)」事が当たり前の状態になりました。

建築という行為は環境に少なからず影響する産業で、既存建物を解体して建てると「産業廃棄物」として大きな負荷をかける事になると同時に、騒音や埃を発生せざるを得ません。

一方で住宅は500万戸以上余っているという状況が現在起こっています。これは大阪府の人口に指摘する数字です。

このような状況の中で、2005年から始まった日本の人口減少傾向(100年後には7000万人まで減少するという統計もあります。この人口は明治末期に毛が生えたような人口です。)


少子化高齢化社会、地域やシャッター通りとも表現される商店街の状況を考える時に、社会資産としての既存住宅を現在の構造基準に合わせて補強すると同時に、今のライフスタイルに合った付加価値をつけた「リノベーション」は大変優れた手法だと考えています。


古いものを産業廃棄物でなく、必要な構造補強や生活に合ったプランやデザインを考えて再生利用することが今求められているのだと思います。


大切な事の一つに、木は木材という建築資材になると「最低限木として生きてきた期間は資材として使用に耐える」と言われています。

特に日本の木材は四季の中で鍛えられて育ち緻密な年輪が示すように非常に優れた建築資材なのです。

現在の分譲住宅等に使われている北洋材のエンジアウッドよりも強度的に優れ且つ耐久性にも優れています。


兵庫県は平成7年に「阪神淡路大震災」という未曽有の地震災害を経験しました。

「もやい」はその中で耐震補強・構造補強を在来木造軸組み工法で数多くの実践をしてきました。


一般的にリフォーム業界は技術的力量が低く、「信頼できない」という風評がありますが、現在では大手企業もリフォーム・リノベーションを営業の一つの柱になっています。


リノベーション・リフォームは技術を積んだ大工を初め、職人さんたちが「当たり前のことを職人のプライドを持って工夫して仕事をする」という日本の建築文化を支えてきた気風をもってすれば、気候風土に合った「新しい価値あるリノベーション」が可能です。


私たちは確かな技術を見る目を培ってきました。
その経験と実績をもとに「求められるリノベーション」を今後展開していこうと考えています。

「古いから駄目ではなく、古い良い木材を確かな技術でいかす住宅」を作りたいと思います。

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